消化器内科

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 掲載日 : 2020/02/03

消化器内科の特色

 消化器科では、内視鏡を中心に最新の機器を導入し、食道から大腸までの消化管(ポリープ・腫瘍の内視鏡切除、消化管出血の止血、小腸内視鏡、胃ろう造設など)、肝臓(肝炎のインターフェロンフリー治療、肝臓の腫瘍に対する塞栓療法、ラジオ波焼灼術など)、胆嚢・胆管(結石の摘出など)、膵臓などの消化器の疾患を積極的に診断・治療します。消化器センター全職員で、チームワークを大事にし、みなさまに安心して診療を受けていただけるよう心がけています。
女性医師も3人在籍しております。男性医師に相談しづらい内容でも、お気楽にご相談ください。

医師紹介

田中 肇

田中 肇

出身大学

昭和63年 高知医科大学医学部卒

資格

日本内科学会認定医・専門医
日本消化器病学会指導医
日本医師会認定産業医
ICD(インフェクションコントロールドクター)
高知大学医学部臨床教授
高知DMAT
高知県災害医療コーディネイト
医学博士
総合内科専門医


松岡 正記

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出身大学

昭和62年 高知医科大学卒

資格

日本内科学会専門医
日本消化器病学会指導医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本超音波医学会専門医
総合内科専門医
ピロリ菌感染症認定医
医療安全管理者
日本DMAT隊員
高知大学医学部臨床教授


植 瑞希

植 瑞希

出身大学

平成13年 高知大学医学部卒

資格

日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
医学博士
日本肝臓学会専門医
日本医師会認定産業医
地域医療包括ケア認定医
高知大学医学部臨床准教授


並川 智香子

並川 智香子

出身大学

平成9年 高知大学医学部卒

資格

日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
医学博士
高知大学医学部臨床准教授


宮本 敬子

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出身大学

昭和61年 高知医科大学卒

資格

日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本医師会認定産業医
医学博士


トピックス

1)内視鏡による胃がん検診の開始

 今まで、市町村が行う胃がん検診は、バリウムによるレントゲン(胃透視検査)検診が行われてきました。透視検査は、飲んだバリウムを胃の中に薄く拡げ、胃の表面の凹凸や形などをとらえ、“がん”を発見するのですが、内視鏡検査では凹凸のみならず、色の変化やわずかな模様の変化をとらえることができ、より早期の“がん”を発見できるのです。さらに、“がん”が疑われる病変があれば、その組織を一部採取して、“がん”かどうかの診断をつけることができます。
 このように高い診断能にかかわらず、透視検査が行われてきたのは、手軽にでき、費用が安く、検査時間が短く、検査を行う人手も多いため、より多くの受診者を検査することができたからです。2016年2月に厚生労働省が示した「がん予防重点教育及び検診実施のための指針」で、これまでの胃透視と同様に内視鏡を胃がん検診に推奨したことを受けて、最近、胃透視だけでなく内視鏡も検診に取り入れている市町村が増えています。
 当院では、内視鏡機器や検査医師の充実を図り、胃がん内視鏡検診を受けていただく体制を整えています。この機会にぜひ受けていただきたいと存じます。
 尚、市町村により対象者や費用は異なりますので、お住まいの市町村にお問い合わせ下さい。


2)ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法

 胃癌の原因になるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法については、平成25年2月末に保険適用となっています。以前から、プロトンポンプ阻害剤、クラリスロマイシン、アモキシシリンの3剤による7日間投与を行ってまいりましたが、平成27年2月に強力な酸分泌抑制薬であるボノプラザンが登場し、除菌成績が改善しました。下記の図のように、ランソプラゾールやエソメプラゾールといったプロトンポンプ阻害剤の除菌成功率に比較し、ボノプラザンによる除菌成功率は、86.3%まで改善しています。

除菌療法別除菌成功率

 日本におけるピロリ菌の保持者は約6000万人で、50・60代以上では7、8割の感染率と言われております。ピロリ菌に一旦感染すると胃炎を発症し、長期になると萎縮性胃炎を併発するようになります。そうなると、胃癌になる頻度はピロリ菌のない人に比べ4〜10倍の頻度です。胃癌の予防のためにも上部内視鏡検査を積極的に受け(除菌前に内視鏡検査が必須です)、慢性胃炎などを認めた際には、ボノプラザンによって進歩した除菌療法を行いましょう。


3)C型肝炎のインターフェロンフリー療法

 日本人に150〜200万人ほどいるといわれているC型肝炎感染症ですが、以前は副作用の強いインターフェロン治療が主流で、半年以上にも及ぶ長期間の治療にもかかわらず、治療成績も十分ではありませんでした。しかし、最近は、直接作用型抗ウイルス剤と呼ばれる経口薬が開発され、インターフェロンを使わない治療法(インターフェロンフリー療法)が可能になりました。この治療法は、治療期間が数か月と短く、副作用もほとんどなく、治療成績も格段に向上しています。特に、平成29年10月に認可されたグレカプレビル・ピブレンタスビル配合剤は、2ヶ月の内服でよく、成功率も98%を超えています。その後も、腎機能障害例でも使用可能なオムビタスビル・パリタプレピル・リトナビル、肝硬変例でも使用可能なソホスブビル・ベルパスタビルも認可され、治療の幅が拡がっています。まさに、C型慢性肝炎は、飲み薬で治る時代となってきたわけです。
 高知県では、C型肝炎の撲滅を目的に無料の検診が行われており、治療の費用助成も受けられます。当院でも、インターフェロンフリー治療ができる体制をとっていますので、ぜひご相談下さい。


消化器センター

 当センターは、消化器関連の指導医・専門医が多数勤務していますが、研修体制の充実を図り、平成29年1月より日本消化器病学会、令和元年12月より日本消化器内視鏡学会の指導施設の認定を受けています。若手医師を育成するとともに、医療技術の向上に努めています。
 内視鏡機器では、平成29年10月に最新式のレーザー内視鏡「LASEREO 7000システム」を導入しています。今までのキセノンランプを使用した内視鏡に比較し、レーザー光を搭載した新内視鏡は、明るく鮮明な画像が得られます。また、低電力かつ長寿命で、環境に優しい面もあります。そして、波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変えることで、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「Blue LASER Imaging(BLI)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する画像処理機能「Linked Color Imaging(LCI)」を備えています。これらの機能により、早期癌の発見率や、良性か悪性かの診断率が飛躍的に向上しています。
 この内視鏡システムを積極的に使用し、食道から大腸までの消化管(ポリープ・腫瘍の内視鏡的切除、消化管出血の止血、小腸内視鏡、胃ろう造設など)の診療を行っています。細い内視鏡を入れる経鼻内視鏡も行っており、苦痛が少ないと好評です。小腸内視鏡は、県下でも多数の症例を誇っています。
 超音波機器でも、平成30年7月に最新式のGES8を導入しており、腹部超音波検査でも、診断能が飛躍的に向上しました。随時、機器の更新を図り、検査態勢を充実させていく予定です。

消化器センター長

検査件数(平成30年度)
上部内視鏡検査:1,564件、下部内視鏡検査:448件
内視鏡的膵胆管検査:73件 など、計2,063件
腹部超音波検査:2,057件

消化器センター