検査室

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 掲載日 : 2018/05/01

検査室の紹介


検査室では、国家資格を有した臨床検査技師が、患者様の血液や尿などの検体を用いて、機械や顕微鏡で検査をする検体検査と、心電図、脳波、エコー検査など、実際に患者様の体に触れて行う生理検査をしています。臨床検査技師 正職員7名、臨時職員3名で、迅速かつ正確に検査できるように心がけて行っています。また、緊急を要する夜間の検査も対応しております。
 

業務内容

1検体検査

・生化学検査

肝臓、膵臓、腎臓、筋肉、炎症などに関連する項目及び、脂質、栄養評価、電解質などの測定を行っています。院内で測定できない項目は外注検査をしています。
 
肝臓 AST(GOT)、ALT(GPT)、LD(LDH)、ALP、γ-GTP、CHE、TP、ALB、TBiL
急性肝炎、慢性肝炎、薬剤性肝障害、アルコール性脂肪肝などの指標となります。
膵臓 AMY、LIP
膵炎などの指標となります。
腎臓 BUN、CRE、μ-ALB
腎機能障害の指標となります。
筋肉 CPK
心臓を含む筋疾患の診断、経過の把握をします。
炎症 CRP
炎症や組織破壊病変の有無が分かります。
脂質 T-CHO、TG、HDL-C、LDL-C
動脈硬化性疾患の診断におけるリスク評価をします。
栄養 ALB、TP
栄養状態、肝臓、腎臓の障害などの指標となります。
電解質 Na、K、Cl
代謝異常の診断をします。
 

・血液検査

血算、白血球分類、網状赤血球を測定して、貧血や血液疾患の診断をしています。血液疾患が疑われた場合には、骨髄穿刺検査で詳しく検査を行います。その他、凝固検査、血沈(ESR)、全血アンモニア、血液ガスも行っています。
 
血算 白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、血小板数
貧血、血液疾患、炎症の指標となります。
凝固 PT、APTT、FDP、フィブリノーゲン、Dダイマー、出血、血栓などの病態把握や治療のモニターとなります。
血沈 炎症や組織破壊病変の有無と、その程度の評価をします。
アンモニア 肝機能障害の指標となります。
血液ガス 腎機能、呼吸機能、循環機能、細胞代謝の異常の把握をします。
 

・検尿一般検査

尿の定性、沈渣を主に検査しています。検尿は痛みを伴わず簡単に検査できる項目です。その他、蓄尿、尿浸透圧、便潜血、体腔液検査、髄液検査も行っています。
 
定性 タンパク、糖、潜血、白血球、比重、pH
腎疾患のスクリーニングを行います。
沈査 腎疾患の診断と鑑別を行います。
蓄尿 腎機能の評価などを行います。
便潜血 消化管出血の有無の把握、大腸癌のスクリーニングを行います。
体腔液 胸水、腹水などを検査します。
髄液 髄膜炎などの診断をします。
 

・免疫検査

 
感染症
  • HBs抗原、HCV抗体
    肝炎ウイルスのスクリーニングとなります。
  • RPR、TP抗体
    梅毒の感染の有無、治療効果の判定を行います。
  • ピロリ抗体
    ピロリ菌の感染を調べます。
腫瘍マーカー
  • CEA
    大腸、肝臓、膵臓、胆嚢、肺、卵巣などが主な対象部位です。
  • CA19-9
    膵臓、胆嚢、大腸などが主な対象部位です。
  • PSA
    前立腺が対象部位です。
甲状腺
  • TSH、FT3、FT4
    甲状腺の機能を判定します。
その他
  • フェリチン、TIBC、UIBC
    主に鉄の欠乏状態のマーカーとなります。
  • NT-proBNP
    心疾患や生活習慣病の指標となります。
  • トロポニン
    心筋に特異性が高く、心疾患マーカーの指標となります。
    急性心筋梗塞で高値となります。
  • プロカルシトニン
    細菌性敗血症と下気道感染症の鑑別診断及び補助検査を行います。
 

・血糖検査

血糖 血液中の糖の濃度を測定します。糖尿病の指標となります。
空腹時血糖の基準範囲は70〜109mg/dLです。
HbA1c 過去3〜4週間の血糖コントロールを反映します。食事に影響されない血糖のコントロールの指標としてきわめて有用です。基準範囲は4.6〜6.2%です。
 

・輸血検査

 
血液型 血球の抗原を調べるオモテ試験、血清中の抗体の存在を調べるウラ試験を実施し、その結果の一致により血液型を判定します。
交差適合 通常輸血を実施する際、必ず行う検査です。
安全に輸血をするために重要な検査です。
不規則抗体 輸血の副作用の原因となる、不規則抗体の有無を検査します。
前もってスクリーニングしておくことで安全に輸血を行えます。
直接クームス 赤血球に不完全抗体が結合しているかどうかを検査します。
新生児溶血性疾患、自己免疫性疾患などで陽性となります。
間接クームス 血清中に不完全抗体が存在しているかどうかを検査します。
輸血、妊娠などで不完全抗体が産生されることがあります。
 

・細菌検査

喀痰、尿、血液、胆汁、体腔液、関節液、耳鼻科検体、婦人科検体など様々な検体の検査を行っています。一部は外注検査も取り入れています。また、結核菌の検査も行っており、結核菌かどうかの判別をするランプ法(遺伝子検査)を導入しているため、当日中に判定が可能です。また、細菌検査担当の技師が、ICTや感染対策に積極的に参加しており、多剤耐性菌など院内での感染予防にも気をつけています。
 
塗沫 検体をスライドガラスに塗沫して染色し、顕微鏡で菌を観察します。
皮膚の真菌検査や鼻汁好酸球検査は迅速で行っています。
培養同定 検体を培地で培養した翌日、病原菌を選択し、菌の同定を行います。
菌の種類によって発育速度が違いますが、約2〜3日の日数がかかります。
感受性 病原菌にどの抗生剤が効くかの検査を行います。
菌の種類によって検査日数が変わってきますが、約2〜3日の日数がかかります。
ランプ法 結核の可能性がある場合に、喀痰で結核菌の有無を調べます。
遺伝子検査となります。結果は当日中に分かります。
 

・その他の検体検査

 
インフルエンザ インフルエンザウイルスA型、B型を検出します。
検査時間は約7分です。
ノロウイルス 下痢の原因菌であるノロウイルスを便から検出します。
検査時間は約20分です。*保険適応は、3歳未満65歳以上等の決まりがあります。
該当者以外は私費となります。
肺炎球菌 肺炎の原因菌である肺炎球菌の有無を、尿から検出します。
検査時間は約20分です。
レジオネラ 肺炎の原因菌であるレジオネラ菌の有無を、尿から検出します。
検査時間は約20分です。
CDトキシン クロストリジウムディフィシル菌が産生するCDトキシンという毒素の検査です。
毒素が陽性だと偽膜性大腸炎の原因となります。抗生剤を使用していて下痢になった時に検査します。検査時間は約25分です。
 
 

・病理検査

病理検体は全て外注検査をしています。手術や胃カメラなどで採取された組織は、検査室で受付をした後、高知大学医学部へ郵送し検査を行っています

 

2生理検査

・心電図検査

心臓の機能を中心に全身の循環器系の働きを診断するために検査を行います。
 
安静時心電図 一般的な心臓の検査です。
検査時間は約5分です。
マスター負荷心電図 検査用の階段を昇降した後、心電図を記録する検査です。
検査時間は約15〜30分です。
ホルター心電図 心電図を記録する小さな機械をつけて24時間心電図を記録します。
機械の装着時間は約10分です。*検査当日の入浴はできません。
血圧脈波 両手両足の血圧を測定して、下肢動脈の詰まりや硬さを検査します。
血管年齢が分かります。検査時間は約10〜20分です。
トレッドミル 心電図、血圧を記録しながらベルトコンベアの上を歩く検査です。
検査時間は約30分です。医師、検査技師で行います。予約検査となります。
 

・肺機能検査

肺の容量や弾力、換気能力を調べる検査です。主に呼吸器疾患の診断のために行います。肺年齢が分かります。検査時間は約10〜20分です。

 

・ピロリ菌呼気テスト

胃がんの原因菌であるピロリ菌の有無を呼気で調べます。検査時間は約30〜40分です。

 

・出血時間

腕又は耳に針を刺して出血が止まる時間を検査します。主に手術前に行います。

 

・重心動揺検査

めまい、ふらつきの症状があるときに検査します。検査時間は約2分と簡便な検査です。

 

・脳波

てんかん、意識障害などの症状があったときに検査します。開閉眼、呼吸負荷、光刺激、睡眠時の検査を行います。検査時間は約60分〜120分です。

 

・神経伝導速度検査

体に微弱な電気刺激を加え、刺激が伝わる速度により末梢神経の障害の程度を調べます。糖尿病性神経障害の評価に有用です。検査時間は約60分です。予約検査となります。

 

・体性感覚誘発電位検査(SEP、SSEP)

体に微弱な電気刺激を加えることによって誘発される反応を記録します。末梢神経から脳幹、大脳皮質に至る長い神経経路の機能障害の検索を行います。検査時間は約90分です。予約検査となります。

 

・聴性脳幹反応(ABR)

ヘッドホンで音を聴くことにより誘発される反応を記録します。耳から聴神経、大脳に至る経路の機能障害の検索を行います。検査時間は約90分です。予約検査となります。

 

・その他

網膜電位図(ERG)、睡眠時無呼吸検査(PSG)、顔面神経検査(ENOG)、視覚誘発電位(VEP)もしています。予約検査となります。

 

・聴力検査

気導と骨導を測定する標準純音聴力検査、鼓膜の動きをみるティンパノメトリーをしています。顔面神経麻痺の症状が現れた時には、耳小骨筋反射検査を行っています。

 

・エコー検査

エコー検査とは、機械をつかって超音波で体の中のあらゆる臓器を観察する検査です。臓器によっては、お腹をふくらませてもらったり、体を横にむけてもらったりして検査をします。痛みを伴うことはありません。また超音波検査のため、頻回に検査を行ったり、長時間検査しても体に悪影響を及ぼすことはありません。内視鏡室の隣にエコー検査室があり、エコー検査時必要となれば消化器内科の医師に確認をとって行っております。また検査前に、女性技師が良いとおっしゃっていただくことも可能ですので、お気軽にご相談ください。
 
腹部 肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、脾臓などを観察します。検査時間は約15〜20分です。
お食事をされると胆嚢が観察しにくくなりますので、検査当日は必ず絶食状態にしておいてください。また、お腹を出しやすい服装でお越し下さい。
甲状腺 甲状腺の大きさや、実質などを観察します。検査時間は約10分です。
首元が大きく開いた服装でお越し下さい。
頸動脈 頸動脈の血管壁の厚さを計測することで動脈硬化の指標となります。
プラークの有無、血管のつまりや流速、狭窄率などの検査をします。
検査時間は約30分です。首元が大きく開いた服装でお越し下さい。
 その他、下肢エコー、VAエコーなども行っています。