小児の肺炎球感染症ワクチン
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掲載日 : 2022/02/28
小児の肺炎球菌感染症
肺炎球菌は、健康な子ども10人に2〜3人は鼻やのどの中に持っています。これが気道に入り込み中耳炎や肺炎を引き起こしたり、まれに血液の中に入ることがあり、感染を起こした場所により様々な症状がみられます。発熱のほか、脳に感染すると髄膜炎を起こし、風邪のような症状が出た後、嘔吐、けいれん、意識障害を伴うこともあり、後遺症や死亡例もあります。飛沫感染または接触感染により広がり、乳幼児及び高齢者に高い頻度で発症します。
対象者と接種期間
生後2か月から生後60か月(5歳)に至るまでの間にある者【標準的なスケジュール】
(1) 初回接種(1回目)を生後2か月から7か月未満で接種する場合(4回)
ワクチン | 接種期間 | |
沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン ・プレベナー |
初回接種(3回) | 生後2か月から6か月の間に1回目を接種し、2歳になるまでに、27日以上の間隔をあけて2回目・3回目を接種 ※ただし、2回目の接種が生後12か月(1歳)を超えた場合、3回目の接種は行わない。 |
追加接種(1回) | 初回接種終了後60日以上の間隔をおいて、生後12か月(1歳)以降に1回接種 |
【標準的なスケジュールで接種できなかった場合】
(2) 初回接種(1回目)を生後7か月から12か月(1歳)未満で接種する場合(3回)
ワクチン | 接種期間 | |
沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン ・プレベナー |
初回接種(2回) | 生後7か月から12か月(1歳)の間に1回目を接種し、2歳になるまでに、27日以上の間隔をあけて2回目を接種 ※ただし、2回目の接種が生後24か月(2歳)を超えた場合は、3回目の接種は行わない。 |
追加接種(1回) | 初回接種終了後60日以上の間隔をおいて、生後12か月(1歳)以降に1回接種 |
(3) 初回接種(1回目)を生後12か月(1歳)から24か月(2歳)未満で接種する場合(2回)
ワクチン | 接種期間 | |
沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン ・プレベナー |
2回 | 生後12か月(1歳)から24か月(2歳)の間に1回目を接種し、60日以上の間隔をあけて2回目を接種 |
(4) 初回接種(1回目)を生後24か月(2歳)から60か月(5歳)未満で接種する場合(1回)
ワクチン | 接種期間 | |
沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン ・プレベナー |
1回 | 生後24か月(2歳)から60か月(5歳)の間に1回目を接種 |