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居徳遺跡群の出土遺物1-1 木胎漆器(いとくいせきぐんのしゅつどいぶつ もくたいしっき) .

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  • 居徳遺跡群の出土遺物1-1 木胎漆器(いとくいせきぐんのしゅつどいぶつ もくたいしっき)

 掲載日 : 2022/02/27
 更新日 : 2022/03/09


木胎漆器

●文化財種別:県保護有形文化財
●指定日  :平成16年3月30日指定
●所在地  :南国市・県立埋蔵文化財センター

 居徳集落近くの曾(かつ)て北西方向から流れていた埋没した旧河道の地下2.5mで、縄文時代晩期の遺物を包含する黒褐色土層から木胎漆器が出土した。これは流入堆積したもので材はクスノキである。
 過半を欠くが元来は円形で、口径約44cm、円形容器の蓋と考えられ、器高12cm、体部厚1cm、口縁部厚2cm。頂部の摘まみを中心に約70°の開きで放射状に匙面隆帯が伸びている。外面全体は5つに大区分され、その2区画分が残存したものとみなされる。
 各区画は2条の同心円状匙面隆帯により、さらに3つに区分されて各区画や隆帯には花弁文が赤漆で描かれている。下地は黒漆である。花弁の巻き方は区分帯ごと左巻きと右巻きに分けられている。なお、縁辺部のブタ鼻状小突起も本来は5個であったと思われる。
 我国ではこの木胎漆器に類似する発見例はなく、器形や花弁文の点でも亀ヶ岡文化との類似性は認められない。
 縄文晩期の漆工芸の貧弱な西日本で本県からの出土は特異な例であり、春秋・戦国期の器物の蓋の例の多い中国長江流域文化との関連性を考えざるを得ない重要な資料である。


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